法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。
平成28年8月26日
檀家さんの初盆お参りの為、25・26日と東京へ行って参りました。
お盆中にお参りする事が出来ればよかったのですが、地元の檀家さんのお参りで時間が取れず、この日になってしまいました。
都市部の檀家さんに於いて「地方の菩提寺とは疎遠になり、檀家という意識が遠のいてしまう」と言われる昨今、遠方にもかかわらず当寺の檀家としてお付き合い頂き、とてもありがたく思います。
東京で一泊したので、早朝に、歩いて浅草・浅草寺に行ってまいりました。
「浅草寺」
「雷門」
「仲見世商店街」
早朝だった為、TV等で見るようなにぎわいはありませんでしたが、こんな浅草もまた新鮮でした。
また、東京スカイツリーの壮大さも目の当たりにする事が出来ました。
「東京スカイツリー」
帰路は新東名「NEOPASA駿河湾沼津」サービスエリアにて休憩。
「駿河湾・伊豆半島」
晴天のもと、駿河湾越しに伊豆半島を一望する事が出来ました。
地元浜松の浜名湖の景色いいのですが、またそれとは異なる雄大な景色に、とても晴れやかな気持ちで帰る事が出来ました。
お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。
茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。