法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。
平成28年6月5日
当寺本堂にて、住職が団長を務める
「雄踏卓球スポーツ少年団」の小中学生団員・保護者を対象に、
座禅体験会を行いました。
「座禅体験会」
普段、じ~っとしている事の少ない昨今の生活事情の中で、
呼吸を整え静かに座る事で何かを感じて頂けたのでは・・・。
「最初は10分座るよ!」「え~っ、長い~」「じゃあ5分」「え~っ」「じゃあ3分」「ん~っ」「・・・」
こんな会話を繰り返し、何とか数回座る事ができました。
3分が長いか短いか、小学生には長く感じられたようでモゾモゾしていましたが、
中学生ともなるとさすが、じっと座っていました。
その後、世界卓球選手権のDVD観賞を行いました。
「DVD鑑賞会」
座禅の時はほぼ初めて経験から多少不安の表情でしたが、
それとは違った表情でDVD観賞をしていました。
子ども達の素直な表情を見ていると・・・
歳を重ねていくと、とかく取り繕った表情で生活していく事が多くなってきますが、
子どもの頃の素直な気持ち、いつまでも持ち合わせていたいものです。
お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。
茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。