法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。
平成28月9月4日
毎年9月第1日曜日に、静岡西教区第2部七鵬会(青年層の会)にて托鉢を行っており、まさに今日がその日でした。
朝7時頃は結構強く雨が降っており、雨の中での托鉢かと思われましたが、8時半の開始時にはすっかり雨も上がり、絶好のコンディションの中での托鉢となりました。
「托鉢」
雄踏・安寧寺様から、入野・龍雲寺様までの8キロ強を、僧侶たちが「ホーウ、ホーウ・・・」と大きな声を出しながら歩きました。
「托鉢」
ご喜捨頂いた托鉢のお金は、災害等のあわれた方々や地域の為に使わせて頂きます。
ご喜捨頂いた皆様方に心より感謝申し上げます。
お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。
茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。