静岡県浜松市の寺院 永代供養 | 法雲寺

心の言葉

法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。

法雲寺住職 心の言葉

心の言葉-8月②

平成29年8月31日
8月はお参り三昧、お盆参り・山門施餓鬼・お年忌・葬儀等々・・・喉の休まる時間があまりなく、声の調子が芳しくない日々を過ごしました。

7日の当寺山門施餓鬼は、心配していたゴーヤによるグリーンカーテンどころか、台風襲来、お施餓鬼の開催すら心配されました。
一般の参拝者はほとんどいませんでしたが、新盆の檀家さんは、豪雨強風の中、しっかりと参拝して下さいました。

7日から15日まで、他の町内寺院の山門施餓鬼の出頭、檀家さん宅へのお盆参り、と、猛暑の中、汗をかきながらも何とかお勤めする事が出来ました。

18日は親戚の愛知県一宮市のお寺にてのお施餓鬼に出頭。
一宮市・施餓鬼「一宮市・施餓鬼」

塔婆一霊について一座毎にお施餓鬼法要を行うという、浜松とは全く違う形のお施餓鬼で、朝から晩まで行われました。

26日は、静岡西教区花園会青壮年部の行事として昨年から始まった「暁天講座」が、昨年同様、磐田市の見性寺様にて行われ、昨年に引き続き、京都・清水寺、森清範貫主が講師として御講演下さいました。
暁天講座「暁天講座」

これまた昨年同様、約450名の参加者があり、早朝からユーモアたっぷりの中、「ありがとう」と感謝の気持ちを忘れる事のない人となるべく、貴重なお話を拝聴する事が出来ました。

暑い暑いと言いながらも、夜には秋の虫の鳴き声が聞こえています。
異常気象と叫ばれる昨今、それでも確実に季節は移り変わっています。
自然の流れに身を委ねながら、日々大切に過ごしていきたいものです。

法雲寺:心の言葉

お寺ことば

お彼岸とは?

お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。

賓主歴然とは?

茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。

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