静岡県浜松市の寺院 永代供養 | 法雲寺

心の言葉

法雲寺住職が皆さんに伝えたい事、日常に感じた事について書き記して参ります。
毎月の更新を予定しておりますので、是非更新をお楽しみにお待ちください。

法雲寺住職 心の言葉

心の言葉-12月

平成28年12月8日
今日は成道会、お釈迦様が菩提樹の下で坐禅をして悟りを開かれた日です。
当時本堂にて、御詠歌奉唱、成道会法要、併せて薬師堂にて御詠歌奉唱、八日薬師の法要を行いました。

臨済宗の修行道場では、お釈迦様が菩提樹の下で座り始めた12月1日から悟りを開かれた8日暁天までを一日と考えて修行をする「臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)」が行われます。
まさにその大摂心が今日の未明まで行われていた訳です。
修行僧の皆さん、大変お疲れ様でした。
お釈迦様の悟りの境地に少しでも近づく事ができたでしょうか?

12月に入り、当寺の銀杏が一気に黄色く色付きました。
銀杏「銀杏」

そして落葉もはじまり、境内が黄色い絨毯に!
黄色い絨毯「黄色い絨毯」
と、ここまではとても綺麗なんですが・・・

現実は甘くない。
これからしばらくの間は、落ち葉との格闘が始まります。

何事にも表舞台があれば舞台裏があります。
とかく表ばかりに目を奪われがちな世の中ですが、裏の方にも心を配り、その有難さを肝に銘じて日々過ごしていきたいものです。

法雲寺:心の言葉

お寺ことば

お彼岸とは?

お彼岸には「春彼岸」と「秋彼岸」があり、春と秋の年2回行われる、前後7日間に渡る修行の期間を指しています。 先祖を敬い、慈しみ、より充実した精神生活を送るために佛法を聞き、行い見つめなおし正す日でもあります。

賓主歴然とは?

茶道にて興味深い禅話として紹介されることのある「賓主歴然」(ひんじゅれきねん)という言葉。
こちらも元々は臨済宗妙心寺派の開祖である臨済義玄禅師の語録である「臨済録」の中で生まれたものです。
こちらで言う「賓」とは客人の事で、「主」とは主人・もてなす側だとされており、もてなす側ともてなされる側、その区別は歴然ではっきりとしています。
この様にお互いの関係がはっきりとしている以上、客人と主人の分別を守り接することも大事ですが、禅の修行に置いてはいついかなる時も立場が入れ替わる事も起こりうると考え、それを踏まえて自分の立場だけではなく、相手の立場に立ち接することで初めて理想的な賓主の関係が築くことが出来るという考え方です。

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